アメリカで児童誘拐事件を知らせる「アンバーアラート」
スポンサーリンク

カリフォルニア在住ブロガー、まくらネコ(@makuraneko_ca)です。

仕事中に突然スマホから大きなアラート音が鳴り始め、地震かっ!?洪水かっ!?とうろたえてしまいました。

画面を見ると、AMBER Alert(アンバーアラート)という表示が。

同僚
子どもが誘拐されたときになる警報だよ。
まくらネコ
えっ!そうなの?そんな警報があるんだね。

初めてのことで驚きましたが、児童誘拐が多いアメリカならではだな~と思いました。

アメリカでは児童誘拐事件の解決に一定の効果を上げているという「アンバーアラート」について調べてみました。

スポンサーリンク

アンバーアラートの内容は?

日本だと、地震警報のときに鳴るスマホのアラート音と同じようなものだと思っていただけるとわかりやすいかもしれません。

かなり大きなアラート音が鳴り、以下のようなテキストメッセージが表示されます。

amber alert

「アンバーアラート
容疑者の車
2012年黒のフォードヒュージョン
カリフォルニアナンバーxxxxxxx
911に通報のこと」

2日連続で同じ容疑者の車なので、まだ逮捕されていないのでしょうか。

スポンサーリンク

スマホ以外でも様々な方法で近隣住民に知らせている

このスマホの警報の直後に会社を出たのですが、車に乗ってラジオを付けると、先ほどの警報の内容が放送されていました。

ラジオでは、子どもの名前や年齢、容疑者の名前や背格好なども詳しく伝えられていました。

アンバーアラートには、もともと自然災害や緊急事態が起こった際に起動する「緊急警報システム」が使用されています。公共メディアは、通常の番組を中止して警報を伝えるなどの緊急対応が求められるそうです。

また、高速道路の電光掲示板にも、警報の内容が表示され、より多くの近隣住民に通知されるようになっています。

amber alert 2
By Bob Bobster from Honolulu, Hawaii - Amber Alert, CC BY 2.0, Link

スポンサーリンク

アンバーアラート成立までの経緯

1996年1月13日、テキサスに住む女の子Amber Rene Hagerman(当時9歳)が何者かに誘拐され殺害されるという事件が起こりました。

彼女は兄と一緒に自転車に乗っているところを誘拐され、事件を目撃した住民と兄が警察と家族に通報しました。しかし、必死の捜索にも関わらず、彼女は4日後に遺体となって発見されました。犯人は未だ捕まっていません。

この事件をきっかけに、目撃情報を近隣住民に迅速に広範囲に知らせるシステムが必要だという声が高まり、Amber Alert(アンバーアラート)が採用されました。

当初は、ファックスなどで手動で情報を流していましたが、それでは時間がかかりすぎるということで、1998年に現在のような自動警報システムとなりました。

アンバーアラートが発動される基準

誤報などを防ぐため、アンバーアラートの発動には厳しい基準が設けられています。

  1. 法執行機関が誘拐の事実を確認しなければならない
  2. 誘拐された児童が、重傷や生命の危機にさらされていなければならない
  3. 誘拐された児童や誘拐犯、あるいは誘拐犯の車などについて十分な情報がなければならない
  4. 誘拐された児童が18歳未満でなければならない

ただ、2については採用していない執行機関が多いようで、その結果、親権を争う親による誘拐でアンバーアラートが発動されることが多いそうです。

日本では親や近親者による誘拐ってあまり聞かないですが、アメリカでは非常に多いです。そして、親権を持つ親から子どもを連れ去ることは、たとえそれが実の親であっても犯罪とみなされます。

アンバーアラートの効果について疑問の声も

もともとは、児童性犯罪や生命にかかわるような誘拐事件の早期解決のために成立したアンバーアラート。

しかし、全米行方不明・被搾取児童センター(The National Center for Missing and Exploited Children)がまとめたレポートによると、2014年に発令されたアンバーアラートのうち、実に62%が近親者による誘拐だったそうです。

犯罪学者Timothy Griffinによると、アンバーアラートが「一定の成果を上げている」のは、こういった近親者による誘拐が多いためであり、実際に「命を救った」ケースがどれだけあるのか疑問とのこと。

単にアンバーアラートをプロモートするだけではなく、その効果についての継続的な調査が必要だと訴えています。

会社の同僚も

同僚
親が誘拐するケースが多いんだよね~。

と言っていて、あまり危機感が感じられませんでした。アメリカ人にとっては慣れっこになっているのかもしれませんね。

まとめ

アンバーアラートの約6割が近親者による誘拐と聞いて、正直、けたたましいアラート音の割には、あまり緊急性が感じられないな~と思ってしまいました。

ただ、全米行方不明・被搾取児童センターのレポートによると、2014年に発令されたアンバーアラート186件(対象児童239人)のうち、残念なことに6人が命を落としてしまったのです。

誘拐犯は、ボーイフレンド、元ボーイフレンド、いとこ、父親という児童と関りがあったケースが4件、まったく無関係のケースが1件、不明が1件だそうです。

無事に保護されたケースの中で、犯人がアラートを聞いて児童をおいて逃げたというケースもあります。もしかしたら、命を落としていたかもしれない児童が、アラートによって救われたのかもしれません。

確かに、緊急性の低い誘拐も多く、アラートの成果をどう評価するかは議論が必要かもしれませんが、一人でも子どもの命が助かる可能性があるとすれば、やはり意味があるのではないかと思うのです。

スポンサーリンク
アメリカ情報の関連記事
  • passport-3127925_1280
    国外退去の可能性も?ESTAでアメリカ入国→結婚→グリーンカード取得
  • google
    グーグル従業員が世界中で抗議のスト「会社のセクハラ対応に不満の声」
  • alert
    アメリカで児童誘拐事件を知らせる「アンバーアラート」
  • jobhunting
    アメリカで日本語を活かして就職はできるのか
  • 祝日セールが狙い目!アメリカでお得に買い物できる時期は?
  • アメリカでレンタカー。運転で気をつけるべきポイントとは?
おすすめの記事