
Photo by Brittany Neale on Unsplash
元英国IFAアロマセラピストのまくらネコです。
アロマセラピーで使用される精油(エッセンシャルオイル)は、植物から抽出された化合物が集まったものです。
それぞれの成分に効果・効能があって、たとえばラベンダーであれば、一般的にリラックスを促してくれる効果が期待できます。
でも、精油を化学的な側面だけでなく、植物からのメッセージが詰まった液体として捉えると、アロマセラピーの可能性が拡がってきます。
この記事では、スピリチュアルな視点でアロマセラピーを学べるおすすめの本をご紹介します。
※英国IFA=国際アロマセラピスト連盟(The International Federation of Aromatherapists)
目次
スピリチュアルアロマセラピー入門―精油からの素晴らしいメッセージを受け取って下さい
スピリチュアルアロマテラピー入門―精油からの素晴らしいメッセージを受け取って下さい
著者は薬剤師として精油の科学的な側面を教えている実績があるので、アロマセラピーの基本的な知識や、一つ一つの精油の説明もきちんと押さえてあります。
化学的な側面とスピリチュアルな側面の両方のバランスが取れているので、アロマセラピー初心者の導入本としてもおすすめできます。
この本の一番の特徴は、付属のスピリチュアルアロマカード。36種類のアロマカードを使って、今の自分に必要な精油を選ぶ方法や、精油とアロマカードを使って瞑想する方法などが書かれています。
巻末には、スピリチュアル用語集があるので、スピリチュアル用語にあまり馴染みがない方も安心して読み進めることができます。
アロマとスピリチュアルに興味がある方なら最初に手に取りたい一冊。
アロマからのメッセージで自分を知り、個性や才能が目覚める! 人生を変える! 奇跡のアロマ教室
著者は英国ITEC認定アロマセラピスト。Kei.K Aroma Studio(小林ケイアロマステューディオ)を主宰し、アロマセラピストの養成や学びなおしの場を提供しています。
著者が提唱するAwakening Aromatherapy(目覚めのアロマセラピー)では、”香りのイメージング”を行い、その香りから何を感じ、どのようなイメージが浮かんだかを書き出すことで自分と向き合います。
イメージングの方法も具体的に解説されていますし、実際の授業の中でイメージングした内容が掲載されているので、初めてイメージングする人にとってはわかりやすいと思います。
精油は植物の生命エネルギーの結晶なので、精油を抽出する植物の部位や形、色、特徴などを見ていくと、その精油がどんな風に心身に働きかけてくれるかがわかります。
「スキ」と感じた香りのストーリーを知ることで、なぜ自分がその香りを欲しているかを客観的に知ることができますし、そこから本来はどうありたいのかを探っていくこともできます。
そのあたりのことを一つ一つの精油について、陰陽五行やチャクラなどの知識を交えつつも易しくわかりやすく解説しているので、スーッと頭と心に入ってきます。
アロマセラピーを人生のサポートツールとして活用したい方におすすめの一冊。
※英国ITEC=国際セラピー試験評議会(International Therapy Examination Council)
スピリットとアロマセラピー
スピリットとアロマテラピー―東洋医学の視点から、感情と精神のバランスをとり戻す
著者のガブリエル・モージェイ氏は、英国IFPA会長でアロマセラピー、ハーバルメディスン、鍼、指圧マッサージの認定プラクティショナー。日本でも毎年セミナーを開催しています。
陰陽五行やツボなどの東洋医学とアロマセラピーを融合して、生命エネルギーを活性化する方法についてわかりやすく解説してあります。
精油は40種類紹介されていて、植物の説明、歴史的な背景、肉体と精神に及ぼす影響や効果などが書かれています。
後半のブレンド方法も、スピリチュアルに重点を置いているので、精神的なバランスを回復させるためのものとなっています。
例えば、「考えすぎと悩み」「怒りと欲求不満」「うつ状態と否定的思考」「人間関係の問題」などを改善してくれる精油の組み合わせが紹介されています。
ある程度アロマセラピーの知識があって、日常的に使用している方や、東洋医学にも興味があるアロマセラピストの方におすすめです。アロマセラピー初心者の方には少し難しいかもしれません。
※英国IFPA=国際プロフェッショナル・アロマセラピスト連盟(The International Federation of Professional Aromatherapists)
おわりに
アロマセラピーを実践していると、体の症状だけでなく、精神的な症状も扱うため、自然とスピリチュアルなことにも興味が出てきます。
なぜなら、「ボディ・マインド・スピリット」のバランスが取れていてこそ、真に健康な状態と言えるからです。
スピリチュアルというと怪しげなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、私が今回紹介した3冊は、いずれも正しいアロマセラピーの知識を持つ著者によるもので、安全に精油を使用するための注意点なども記載されています。
精油選びにスピリチュアルな視点も取り入れたい方の参考にしていただければ嬉しいです。