国外退去の可能性も?ESTAでアメリカ入国→結婚→グリーンカード取得
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Image by jacqueline macou from Pixabay 

2016年に移民ビザを取得してアメリカに移住したまくらネコです(@makuraneko_ca

私の周りで国際結婚している友人は、きちんと移民ビザや婚約者ビザを取得してアメリカに入国しているのですが、知り合いの中には、ビザ免除プログラム(ESTA)でアメリカに入国して結婚し、グリーンカードを取得した人も何人かいます。

婚約者ビザを取ると時間がかかるから、手っ取り早くESTAで入国して結婚しちゃおう!それでグリーンカード取得してる人もいるわけだし。

と思ってしまう気持ちもわからないではないですが、2018年に、私の知人がESTAで入国して結婚、永住しようとして入国審査で入国を拒否され、国外退去になってしまいました。

安易に行動してしまう前に、リスクについても十分に理解しておかないと後悔することになってしまいます。

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ESTAで入国→滞在資格変更は認められない

アメリカ政府は、ビザ免除プログラム(ESTA)で入国した場合の滞在資格変更を認めていません。

ビザ免除プログラムで米国に入国した場合、米国内での滞在資格変更は認められません。さらに、入国審査官が、あなたが米国に永住しようとしていると判断した場合には入国を拒否する可能性があります。
引用元:在日米国大使館・領事館ホームページ

滞在資格変更を認めるかどうか、入国を許可するかどうかは、審査官の判断に委ねられている(discretionary)ので、絶対に認められないわけではないですが、アメリカ政府の方針で「認められない」とされている以上、拒否される可能性は常にあると思っておいたほうがいいです。

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入国審査で入国拒否され国外退去

私の知人はESTAでアメリカに入国しようとしたのですが、結婚してそのまま永住しようとしていることが審査官にバレてしまい、国外退去となってしまいました。

すごく親しいわけではないので、入国審査官と具体的にどのようなやり取りが行われたのかは聞いていませんが、以下のような怪しまれる状況だったのかもしれません。

  • 何度も同じ場所(滞在先)を訪れている
  • 会う相手がボーイフレンドである
  • 航空券が片道で帰国日が未定
  • 仕事をしていない

この時点で国外退去となってしまうと、当然のことながら迎えに来てくれている婚約者と会うこともできず、そのまま日本に帰国しないといけません。

知人は今後5年間アメリカへの入国が禁止されてしまいました。

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弁護士を雇い、移民ビザを申請中

弁護士に相談したところ、この状況で婚約者ビザを申請した場合、却下される可能性が高いとのこと。

そのため、彼に一時的に日本に来てもらい、結婚式を挙げ、それから移民ビザを申請することになりました。申請をスタートしたのは昨年の秋だと思うので、無事にビザを取得してアメリカに移住できるのは年末くらいでしょうか。

ごく最近ですが、ツイッターで、申請から7ヶ月で婚約者ビザを取得したという女性がいました。私の友人も約6ヶ月で取得しています。

婚約者ビザは移民ビザよりも比較的短期間で取得できます。本来の手続きに則って、最初から婚約者ビザを申請していれば、彼女は今ごろとっくにアメリカでの新婚生活をエンジョイできていたことでしょう。また、弁護士を雇ったりといった余計な費用も発生しなかったはずです。

年々厳しくなるビザ審査

無事に入国審査をクリアしても、滞在資格変更申請を却下される可能性もあります。

入国後の滞在資格変更が認められていない非移民ビザやビザ免除プログラム(ESTA)で入国した人が、入国した時点ですでに滞在資格を変更する意図があったとみなされた場合には、審査官は申請を却下することができます。

米国務省が30/60日ルールを90日ルールに変更

入国した時点ですでに滞在資格を変更する意図があったかどうかを判断するための指標として、「30/60日ルール」があります。

  • 入国後30日以内に滞在資格変更を申請した場合
    入国した時点ですでに滞在資格を変更する意図があり、与えれた入国資格(ビザやESTAなど)を悪用したとみなされます。まあ、これはそう思われて仕方ないですよね。
  • 入国後31~60日以内に滞在資格変更を申請した場合
    この場合、入国資格を悪用したとはみなされませんが、疑惑は残ります。そのため、申請内容を細かくチェックされる可能性があります。
  • 入国後60日以上経ってから滞在資格変更を申請した場合
    この場合は特に問題はないようです。

それなら、60日以上経ってから変更申請をすればよさそうなものですが、2017年9月に米国務省が、30/60日ルールを90日ルールに変更してしまいました。

入国後90日以内に滞在資格変更を申請した場合、入国した時点ですでに滞在資格を変更する意図があったとみなされて、申請を却下される可能性があるということです。

3. The U.S Department of State’s 90-Day Rule

The U.S. Department of State (DOS) developed ​a​ 90-day rule ​to​ assist consular officers in evaluating misrepresentation in cases involving ​a person who ​​violated his or her nonimmigrant status or whose conduct is or was inconsistent with representations made to either the consular officer concerning his or her​ intentions at the time of the visa application or to the immigration officer at the port of entry​.​

The 90-day rule is not a “rule” in the sense of being a binding principle or decision​. ​The rule is simply an analytical tool that may assist DOS officers in determining whether an applicant’s actions support a finding of fraud or misrepresentation in a particular case. This DOS 90-day rule is not binding on USCIS. Officers should continue to evaluate cases for potential fraud indicators and, when appropriate, refer cases to Fraud Detection and National Security according to existing procedures.
引用元:U.S. Citizenship and Immigration Services
https://www.uscis.gov/policymanual/HTML/PolicyManual-Volume8-PartJ-Chapter3.html

滞在資格変更の承認または却下は、国務省でなく移民局(U.S. Citizenship and Immigration Services: USCIS)が行っています。

USCISは国務省の90日ルールに拘束されないとし、あくまでも審査を行う上での判断材料の一つに過ぎないとしていますが、アメリカ政府の不法移民への取り締まりが厳しくなっているのは事実なので、注意しておくに越したことはないと思います。

アメリカ国内に滞在できる期間が90日であるESTAであっても、90日を過ぎてからの申請は可能なようですが、自力での申請が不安な場合、弁護士を雇う必要も出てきます。

おわりに

トランプ政権になって、移民に対する風当たりが強くなっている中、そもそもリスクを冒す必要があるのかな~と思います。

国際結婚の場合、ルールに則って婚約者ビザや移民ビザを取得すれば移住できるわけです。日本人の場合は、よほどのことがない限り却下されることもないでしょう。

ESTAで入国して結婚・滞在資格変更をしている人がいるからといって、自分も大丈夫と思わないほうがいいです。私の知人もまさか自分の身に国外退去という処分が下るとは思ってもいなかったと言っていました。

また、自分がESTAで入国して結婚・滞在資格変更できたからといって、人に勧めるのは無責任です。その人も大丈夫だとは限らないからです。

異国で移民として生活していく上で、その国のルールを守ることはマナーですし、敬意を示すことでもあります。なにより、自分自身を守ることになります。

時間もかからず楽だと思った方法を選んだことで、むしろ遠回りになったり、余計なコストがかかったりするかもしれません。最悪の場合には、二度とアメリカに入国できなくなる可能性もあるわけです。

アメリカに移住してからも、グリーンカードの更新手続きなどで時間や手間がかかる場面は多いです。アメリカに移住するということはそういうことだと思って潔く諦めて(笑)ルールに則って手続きすることをお勧めします。

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