
私が45歳まで独身だったのは、不倫や二股などの不毛な恋愛が多かったのが大きな原因なのですが、そういう恋愛に限って長く続いたりするんですよね。
まったく問題がない独身の相手との恋愛もありましたが、よく続いて1年とか。
恋は障害があるほど盛り上がるものなので、刺激のない相手との穏やかな恋愛だと満足できなかったのだろうと結論付けることもできます。
でも、結婚6年目を迎えて過去の恋愛を振り返ってみると、長続きしなかった恋愛には同じような傾向があったなと思うのです。
私自身の経験を元に、長続きしない恋愛の特徴をまとめてみました。あくまでも私のパターンなので偏りがあるかもしれませんが、同じような傾向がある方のご参考になれば嬉しいです。
目次
相手に期待しすぎて落ち込む
以前は、相手に期待しすぎて落ち込んだり、怒ったり、投げやりになったりと感情に振り回されていました。
「相手に期待してはいけない」
これは恋愛に限らず、すべての人間関係において大切なことだと思うのですが、その真意がなかなか伝わりにくいのが悩ましいところ。
期待しないなんて寂しい?
若い人に「相手に期待してはいけない」と言うと、
「期待しないなんて寂しい…」
という反応が返ってくることが多い。「期待」というとポジティブなイメージなので、「自分の一方的な要望」と置き換えてみるとわかりやすいかもしれないです。
- 私の気持ちはわかってくれているはず
- 私のことが好きなら、頻繁に連絡してくれるはず
- 誕生日だから、素敵なレストランに連れて行ってくれるはず
- 私がこんなに尽くしているんだから、感謝してくれているはず
- 私が寂しい気持ちでいるのに、一緒にいてくれないなんで信じられない
相手に期待するということは、自分の要望を勝手に押し付けること
相手には相手の状況や気持ちや感じ方や価値観があるので、自分が期待したような反応が返ってこないことは往々にしてあります。むしろ、自分の期待通りに他人が動いてくれることのほうが珍しいかもしれない。
相手に期待するということは、自分の要望を勝手に相手に押し付けるということなのです。
勝手に押し付けておいて、思い通りにならないと「私のことが好きじゃないんだ…」と悲しくなったり、「どうして私の気持ちをわかってくれないの!」と怒ってみたり。
逆の立場になってみると、ちょっと鬱陶しいですよね(笑)
中にはものすごく女性の気持ちを察することができて、神対応ができる男性もいることでしょう。実際、SNSなどで、自分の恋人や夫がいかに優しくて思いやりがあるかを伝える投稿を目にすることもあります。
そんな投稿を見て、「私の彼と全然違う。やっぱり私は愛されていないのかも…」なんて落ち込む必要はありません。なぜなら、投稿の内容がそのカップルの関係性のすべてというわけではないからです。
うちの夫はかなりマイペースなので、もし、私がまだ若く相手に期待しまくっていた頃に出会っていたら、自分の感情に振り回されて絶対にうまくいっていなかったと思います。
所詮他人なのだから、自分の思い通りにはいかなくて当然と思っておくと、相手の反応にいちいち悲しくなったり、怒ったりすることもなく、気持ちが楽になります。
言いたいことを相手にちゃんと伝えない

Photo by Juan Pablo Arenas from Pexels
以前の私は、自分の思いや感情、要望を相手にちゃんと伝えないまま、一人で悩んだり落ち込んだりすることが多かったです。実際、黙り込むことが多かったので、交際相手から「言いたいことがあるならちゃんと言ってほしい」とよく言われてました…。
なぜ言わなかったのか。理由は3つあるように思います。
- 言わなくてもわかってほしかった
- 言うことで相手を傷つけたり、いやな思いをさせたくなかった
- 嫌われたくなかった
言わなくてもわかってほしかった
完全に自分勝手な理由ですよね。あれこれ相手に期待するだけで、どうしてほしいのかを伝えないと相手はわかってくれません。
日本人同士だと、いちいち言わなくても「察してほしい」とつい思いがち。でも、国際恋愛・結婚の場合だとそうはいきません。文化や習慣、宗教、政治背景などが異なる人とコミュニケーションをとることになるので、相手の考えや気持ちを察するというのは時に無理ゲーだったりします。
男女の関係も実は異文化コミュニケーションと同じようなところがあって、一般的に男性のほうが状況を察することが苦手なことが多い。男性にはきちんと言葉で伝えなければ伝わらないと思っておいたほうがいいです。
言うことで相手を傷つけたり、いやな思いをさせたくなかった
これについては、伝え方によるところも大きいです。感情的になって相手を非難するような言い方をすれば、当然、険悪なムードになるし、相手も傷つきます。
自分自身が感情的になっているときは、なかなか上手く伝えることができないので、まずは冷静になって、
- 具体的にどうして欲しいのか、何をしないで欲しいのかを伝える
- 「私」を主語にして感情を伝える
- なるべくポジティブな伝え方をする
ということを意識してみるといいですよ。
例えば、「〇〇と言われると、私は悲しいから言わないで欲しい」とか、「〇〇してくれたら、私はすごく嬉しい♡」とか。後者のような伝え方ができると、穏やかな関係が築けますよね。毎回は難しいですけど(苦笑)
嫌われたくなかった
一言で言うと、自信のなさということになりますが、相手を信頼していなかったとも言えるのかなと思います。
夫とはお互いに言いたいことはバンバン言っていて、伝え方が悪いと喧嘩になることもあるのですが、それを繰り返すことで互いへの信頼感が増しています。
関係を長続きさせるためには、本音で相手に接することが大切。
きちんと伝える努力をしても、相手が聞く耳を持たないとか、一方的に腹を立てるようなことが続くようであれば、長続きさせる価値のない関係かもしれないので、次に行くことをおすすめします。
ちょっとしたことで「やっぱり合わないかも」と思ってしまう
若かりし頃の私は、自分の中に理想の恋愛の形や恋愛相手というものがあって、それに合わないと「やっぱりダメかも」と思っていました。
理想の恋愛といっても、細かい具体像があったわけではなく、漠然と、
- 本当に相性の良い相手とは喧嘩はしないはず
- 本当に相性の良い相手であれば、いやな所はないはず
と思っていたのです。今思うとちょっと、いやかなりイタイ…。
相手は赤の他人ですから、当然のことながら付き合っていれば、合うところも合わないところも出てきます。喧嘩をすることだってあります。
それなのに、「こんな風に感じるということは、私たちはやっぱり合わないのかもしれない」「相手のこんなことが気になるなんて、私は本当にこの人のことを好きなんだろうか」とか、思い始めるわけです。
最初から完璧な関係を求めていたんですよね。
でも、恋愛や結婚において一点の曇りもない完璧な関係なんてありえない。むしろ、ぶつかったり喧嘩したりしながら、お互いの違いを受け入れ、理解と愛情を深めていくことが醍醐味ではないかと思うのです。
その上で、本当に合わないのであれば別れればいいのです。
自分から別れを切り出す
最終的にどうなるかというと、一人であれこれ悩んだ挙句、勝手に別れる決断を下してしまうのです。
相手にとってはまさに青天の霹靂。だって、上手くいっていると思ってたわけですから。
自分としては、それなりにシグナルは出していたつもりなのです。不機嫌になったり、少し文句を言ったり、黙り込んだり。
でも、相手からしてみたら、そんなことは恋愛関係の中で普通にあること。
私が自分の理想の恋愛をベースに相手を評価し、勝手にダメだと思い込み、勝手に別れを決めたなんて知りませんから、なんの前触れもない別れ話に面食らうわけです。
こうして振り返ってみると、自己完結型というか、一人芝居というか。二人で関係を作っていくという意識が欠如していたなと反省しています。
おわりに
なかなか恋愛が続かなかったり、不毛な恋愛にはまってしまうことが多かった私が、こうやって結婚して、喧嘩しつつも穏やかに結婚生活を送っていることが不思議な気がします。
恋愛が長続きしなかった理由をあらためて見てみると、あまりにも「自分本位」で、相手と向き合うということを避けていたんだと思います。
私とまったく同じパターンという人はいないかもしれませんが、今回の記事の一部でもご参考にしていただけたら嬉しいです。