
アメリカ人の夫クマプーと結婚後も別姓のままの、まくらネコです。
日本では、夫婦別姓での法的な婚姻が認められないことに対し、複数のカップルが訴訟を起こしていますよね。
法律で夫婦同姓を定めている国は世界を見まわしても日本くらいだそうです。
国連女子差別撤廃委員会から、「女性の再婚待機期間の短縮や法定婚姻年齢の引き上げ、夫婦別姓や婚外子に対する差別の撤廃」などで過去に何度か勧告を受けているという日本。
夫婦別姓以外では動きがあるものの、夫婦別姓についてはなかなか進展が見られないようです。
かたくなに夫婦同姓を守ろうとする日本ですが、私が国際結婚した時にちょっと驚いたことがあったので、ここでご紹介します。
婚姻届けを提出後、区役所の担当者の言葉に唖然
私たちは日本で婚姻届けを提出しました。
国際結婚の場合、夫婦どちらかの籍に入る「入籍」という手続きはなく、日本人の配偶者が親の戸籍から抜けて独立し、そこに外国人の配偶者との婚姻の事実が記載されるだけです。
なので、結婚と同時に同じ姓になることもはちろんありません。何も手続きをしなければ、自動的に夫婦別姓となります。
もし、外国人の配偶者の姓を名乗りたければ、「外国人との婚姻による氏の変更届」を提出する必要があるんですね。
婚姻後6か月以内に提出すればいいので、とりあえず書類だけもらっておこうと思い、区役所の窓口に行きました。すると、担当の女性から驚きの発言が!


一瞬、何を言われたのかよくわかりませんでした。
「苗字がカタカナになってもいいんですか?」って、何か問題でも???
国際結婚の場合だと夫婦別姓をすすめる謎
これが、この担当者だけの考えなのか、それともこの区役所の戸籍課のスタンスなのかはわかりませんが、夫婦別姓をすすめる理由がすごくないですか?
もっと説得力のある理由を挙げるのならともかく、「苗字がカタカナになってもいいんですか?」って…(←しつこい)
それを良しとするかどうかは本人の問題であって、区役所の担当者があれこれ言うことではないのではなかろうか。
それに、この方個人の意見だとしても、役所の戸籍課の窓口で発言するからには、それが区役所全体のスタンスだと取られても仕方ないわけで、もう少し慎重になったほうがいいような気がしました。
もし仮に、外国人の配偶者の姓を名乗ることで何か大きな不都合が生じるとか、損失があるとかならアドバイスしてもいいかもしれませんよ(そんなものないですけどね)。
でも、どちらの姓を名乗るかはあくまで本人の自由なわけで、それを役所の人間が止める理由はないのです。
夫婦別姓で「家族のきずなが薄れる」のは日本人だけなの?
夫婦別姓に反対する理由の一つに「家族のきずなが薄れる」という理由があるようですが、もしそうなら、国際結婚であっても夫婦同姓をすすめるのが基本なのではないでしょうか。
国際結婚の場合は、家族のきずな云々よりも、日本姓を捨てることが好ましくないと思われているふしがあるように感じました。外国姓になったからといって、日本人としてのアイデンティティがなくなるわけではないのに。
まとめ
この区役所で言われたことは、あくまで担当者の個人的な意見なのかもしれません。でも、言われてあらためて思ったのは、国際結婚は夫婦別姓でOK(あるいは奨励)なのに、日本人同士の結婚だと夫婦同姓にしないとダメ!っていうのは、やっぱり矛盾しているのではないかなということ。
日本人同士のカップルで、夫婦別姓を希望する人にもいろいろな事情があると思います。選択の自由を与えるというこが、そんなに問題なんでしょうか?
ちなみに、私が姓を変えないことを選んだのは、区役所で言われたことが原因じゃないですよ(笑)
夫婦別姓を選択したことのメリット、デメリットについてはあらためて書いてみたいと思います。
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