ヤブガラの巣?突如現れた不思議な物体の正体
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acworksさんによるイラストACからのイラスト

ベイエリア在住のまくらネコです(@makuraneko_ca)

私たちが住んでいるのはタウンハウスという一戸建てのように見える集合住宅なので、広い庭はないのですが、ちょっとしたガーデニングができるくらいのパティオがあります。

そのパティオの一角に、もうかれこれ20年くらい前に義母が住んでいたときに植えたというバラの木があります。

ずっと人に貸していたのでまったく手入れされておらず、大きくなりすぎて私もすっかり放置している状態なのですが、先日枯れた葉っぱを取り除こうとしてふと見ると、何やら得体のしれない物体が!

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どうやら鳥の巣らしい

その物体はこちらです。

bushtit nest 1

ちょっと気持ち悪くないですか? 最初、何か虫でも湧いたのかと思ったんですよ。この中に虫がうじゃうじゃいるのかと。

すぐに夫を呼んで見てもらったところ

くまプー
それ、たぶん鳥の巣だから触っちゃだめだよ

 

鳥の巣?本当???信じられなかった私は、虫がうじゃうじゃ出てくるかもしれない恐怖と戦いつつ、そっと物体をこじ開けてみました。

そうしたら、底のほうに白い小さな卵をいくつか発見!

「すみません、すみません」と謝りながら、急いで開けた部分をつなぎ合わせました(汗)

でも、入り口もないのにどうやって鳥は出入りするんだろう。卵って温めないと孵らないよね?と不思議に思いつつ反対側に回ってみると、ありました。入り口が。

bushtit nest 3

上のほうに小さく見えるのが入り口です。

しかしまあ、いったいどんな鳥の巣なんだろう。

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エナガかと思ったら実はヤブガラ?

私が巣の近くにいると、上のほうで小さな鳥がチュンチュン鳴きながら飛んでいることに気が付きました。どうやら母鳥らしい。

巣をネットで調べてみると「エナガ」という鳥の巣によく似ています。こちらがそのエナガ。

enaga-long-tailed-tit

Image by jLasWilson from Pixabay

 

ただ、私が見た母鳥はもう少し緑っぽくてシュッと細い印象なんですよね。しかもWikipediaによると「ユーラシア大陸の中緯度地方を中心にヨーロッパから中央アジア日本まで広く分布する」と書いてある。あれ?アメリカ大陸は?

100%確信が持てないので、さらに調べてみたら、もしかして「ヤブガラ」という鳥ではないか?

ヤブガラ(American bushtit)はカナダ、アメリカ、メキシコに分布するエナガ科の鳥で、体長は10cmと日本で見られるエナガより小さく、体全体が灰褐色で嘴は短くがっしりとしており、尾羽が細長いの特徴です。また、繁殖にあたってエナガが木の枝の付け根に巣を作るのに対し、ヤブガラは巣を編み上げ木の枝に吊るす点が異なるようです。

他にも画像を検索してみると、ヤブガラのほうが私が見た母鳥に似ているし、ヤブガラの巣の画像もそうそうまさにこれ!でパズルのピースがカチッとはまりました。

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この巣は何で出来ている?

ヤブガラ(Bushtit)の巣に関する説明を見つけました。

Both male and female help build the remarkable hanging nest, a process that may go on for a month or more. The nest hangs up to a foot below its anchor point and has a hole in the side near the top that leads down into the nest bowl. The adults make a stretchy sac using spider webs and plant material, sometimes stretching the nest downward by sitting in it while it’s still under construction. They add insulating material such as feathers, fur, and downy plant matter and camouflage the outside with bits taken from nearby plants, including the tree the nest is built in. While the nest is active all the adults associated with it (the breeding pair plus helpers) sleep in it. The pair typically reuses the nest for its second brood of the season.

「オスとメスが協力し合って、1か月ほどかけてこの吊り下がる巣を作ります。巣の長さは30㎝ほど。てっぺんに近い側面に穴があって、そこから中に入れるようになっています。クモの巣や植物を使って伸縮性のある巣を作り、それをわざわざ下に伸ばすために、制作中にしばらく巣の中に座ることもあります。

さらに、外部の衝撃から守るために羽や毛、柔らかい植物などを加えたり、カモフラージュのために周囲の植物の一部を利用したりします。巣が使われている間は、関わる成鳥(オスとメスとヘルパー)はすべて巣の中で寝ます。このオスとメスは次の繁殖期にも同じ巣を使用するのが一般的です。」

あらためて巣を見てみると、

bushtit nest 2

クモの糸のようなものやコケ、鳥の羽根などが見えますね。あとは葉っぱやらゴミのようなものがゴチャゴチャと。

それにしても、ヘルパーさんとかいるんですね。上記のサイトによると、繁殖中のカップル以外の鳥もよく巣に出入りして、おもに大人のオスが子育てを手伝ってくれるんだそうです。面白いですよね。

しかし、制作に1ヶ月くらいかかるってことは、しばらく前から作ってたってことよね。できれば制作過程も見てみたかった。バラの木は玄関出てすぐ左手にあるのに、全然気が付かなかったのが悔やまれます(放置しすぎ)。

おわりに~巣立ちのときが待ち遠しい

卵が孵化するまでに12~13日、巣立ちまでに18日ほどかかるそうです。

この巣を見つけたのが1週間くらい前で、その時点ですでに卵がありました。今日の時点では雛の鳴き声とか聞こえないのできっとまだ生まれていないはず。おそらくあと数日で生まれるのではないかと思われます。

例年であれば、カリフォルニアはこの時期はすでに乾季に入っているはずなのですが、ここ数日珍しく雨が続いています。気温も低いので巣の様子がとても気になっています。

元々、鳥にはほとんど興味がなかったのですが、すぐ目の前に巣があると俄然興味が沸いてくるものです。早く元気な雛の鳴き声が聞けるといいな。

 

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